映画CUREを何度目か観た
映画の特徴
この映画は分類すると、いわゆる人間の狂気で魅せる現代ホラーであるが、その表現している内容はメッセージ性が強く、かつ象徴的なものや出来事をフラッシュバックorリフレインする洗脳的表現手法を用いていて、それでいて全く説明に乏しいという映画である。
ラストシーンに確信が持てた
ラストシーンは議論がありました。
以下のような内容です。 ラストシーンの直前に役所広司演じる主人公高部刑事は、間宮を殺した。これで自体は収束したかに思えた。
しかし、次のラストシーンでそれまでと打って変わってやけに元気ハツラツな高部刑事と後片付けをするウェイターへ場面が切り替わり、カメラが高部刑事からウェイターに集中してラストのラスト映画の終わり際にウェイターが逆手で包丁を握り締めて歩き出し、これからも催眠による殺人は続くのだわかる。
という終わり方でした。
ウェイターに催眠を掛けたという証拠
しかし、間宮が行ったような具体的な催眠の方法をウェイターに仕掛けたようには見えないのでこれが視聴者に疑問をもたせたまま映画が終わる原因でした。
ここで私は今回何度目か観ていてその感想を他のブログから眺めていた結果、あることを知りました。
それは、一度のカットの切り替えでタバコが短くなっていることとコーヒーの量が減っていることです。とくに今回はコーヒーの違いを示します。
ウェイターが持ってきたときカップの8割ほど注がれている。
口に持ってきた際には4割以下に減っている。
減りが早いタバコ
タバコは何回か口をつけているので減っているのはわかりますが、それにしても一度のカットの切り替え後にしては減り過ぎではないかと思います。
映画内では実は時間が経過している
ウェイターがコーヒーを持ってきて始めて口をつけたので、当然量は減っていないはずですが実際には4割ほどになっており、かつタバコは3割ほどがすでに灰になっています。映画的な嘘としてスルーしてしまうのが普通でしょうが、これは意図してやっていることなのでしょう。
つまり、実はウェイターに催眠を掛けているが視聴者に見えないように飛ばしているというのが真相のようです。